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幕末の舞台、下田市
静岡県下田市には豊かな自然景観のほか、もうひとつの顔があります。
古くから江戸―大阪間の風待ち港として栄えていた下田は、幕末になると「黒船来航」で有名なペリー提督率いるアメリカ側と日本の開国交渉の場となりました。このとき締結した日米和親条約細則「下田条約」により、下田港は即時開港、すなわち開国の象徴となったのです。その後は吉田松陰の米国渡航計画(結局失敗に終わる)、日本で初めて米領事館が設置されるなど、開国の歴史は下田を舞台に動いていったといってもよいでしょう。
この幕末期に起きた、日本初のアメリカ総領事ハリスと「唐人お吉」のエピソードは、今も有名です。当時、日米外交が精力的に行われている中でハリス領事は体調を崩し、憂慮した通訳が地元の役人に看護婦の手配を依頼しました。しかし当時の日本には看護婦という概念がなく、妾の依頼だと誤解し、芸者だったお吉が出向くことになってしまいました。当時の人々は外国人に近づくことさえ恥と考えていたので、お吉は世間の冷たい蔑視をあびることとなり、やがては身投げをして命を絶つことになります。
幕末から開国の混乱期。時代に翻弄された一人の女性の一生は、昭和3年に十一谷吉三郎によって小説になりました。同じ年には、川端康成が伊豆下田を舞台にした小説、「伊豆の踊り子」を上梓し、下田を訪れる観光客は急増していったのです。
文学と歴史が息づくまち、下田市に不動産を購入してゆったりとした時間を過ごす、なんて素敵ですね。
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